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【行事案内】2022/7/30開催 第6回臨床物語学研究会

7月開催のイベントについてのご案内です。

臨床物語学研究センターでは、センタースタッフに加え、みなさんと「物語」について探求する場を創るべく、臨床物語学研究会を行っています。
現在においては、とりわけ、コロナ状況を生きる私たちの心を支える物語を見出し、そのような物語の力を探求するために、コロナとともに*心を支える物語プロジェクトを推進しています。

今回の研究会では、田野尻哲郎先生にご発表いただきます。田野尻先生は、日本大学芸術学部、明治薬科大学薬学部、東京大学大学院総合文化研究科をご卒業・修了され、大学の非常勤講師をお務めになりながら、前職の大阪大学コミュニケーションデザインセンター 招聘准教授を経て、4月より京都文教大学臨床物語学研究センター客員研究員に着任され、私たちの輪に加わって下さっています。文系と理系、東洋と西洋を横断するような研究・臨床活動を展開されていますが、とりわけ近年は日本のマンガ・アニメにおけるReligious Futurismについて、国際的に発表されています。

第6回臨床物語学研究会ポスター(現代日本の宗教を問い直すー田野尻哲郎先生).jpg第6回臨床物語学研究会
コロナとともに*心を支える物語

日時:7月30日(土)15:00-17:00 
会場:京都文教大学 常照館217教室
    
現代日本の宗教を問い直す:「救済」の現状評価あるいは臨床物語学の研究基盤形成
講師:田野尻哲郎先生(京都文教大学臨床物語学研究センター客員研究員)
要旨:Clinical Narratologyー臨床物語学が世界一斉に立ち上がりつつある。1990年代からの各種futurism即ち芸術表象を人々の意識の表徴として理解して歴史と社会と未来を読み取る学問潮流と、Narrative Medicine即ち臨床のCommunicationをコアとする医療・医学の合流として、臨床物語学は登場した。広汎な領域横断的学術研究と、医療と芸術と社会への成果物の速やかな実装つまりそれらの交響関係の実現を、臨床物語学は期待されている。
その試みである今回の発表では、メディアフランチャイズ『風の谷のナウシカ』(宮崎駿、1982-1994年)、『PSYCHO-PASS』(虚淵玄、2012-)、『ゴールデンカムイ』(野田サトル、2014-2022年)を題材として、キーワード「美徳の受肉」「AIと宗教」「水の女」「先住民」を手がかりに「人格的/非人格的エージェント」を分析概念として、現代日本の宗教を問い直す。

対 象:学生、教職員、研究者など(ご興味がある方はどなたでも)

参加無料、申し込み不要ですが、新型コロナ感染症対策として、入口にて、検温、手指消毒、参加者氏名チェックを実施いたします。
なお、コロナ感染拡大状況により、オンライン開催とさせていただく場合がございます。その際には前日までに、臨床物語学研究センターホームページにてお知らせいたします。あらかじめご了承下さい。

当日に向けて、お時間のある方は、『風の谷のナウシカ』『PSYCHO-PASS』『ゴールデンカムイ』を観て、読んで来ていただくと、より深く味わえるかと思います。
よろしくお願いいたします。

皆様のご参加を心からお待ちしております。