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【お知らせ】「ナラティブ・マッピング -「生の現実」から捉える臨床・実践・研究」出版のお知らせ

お知らせ 2026/09/09

平尾和之センター長が「8−6夢と映画のナラティブ 夢の映画療法に向けて」を担当・執筆された書籍が9月10日(木)に新曜社様より出版されます。

ナラティブ・マッピング -「生の現実」から捉える臨床・実践・研究(新曜社)
心理、社会、教育、医療、看護をはじめ多様な研究領域で定着した「ナラティブ」。本書はその広がりを「生の現実」を捉えるものとしてマッピングし、各分野の第一人者が解説する。国内外の成果を総覧し未来へひらく、ナラティブ臨床/研究入門の決定版。
*臨床心理から社会文化的展開まで、ナラティブ研究に欠かせない50項目超のトピックを各分野の第一人者が執筆。
*既刊『質的研究法マッピング』『オートエスノグラフィー・マッピング』をはじめ、好評のマッピングシリーズ最新刊。
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はじめに

 第Ⅰ部 ナラティブ・マッピング
序章 ナラティブを理解する枠組みの提案
0-1 ナラティブ・マッピング 「生の現実」に接近する
0-2 臨床のナラティブ 治癒回復への意味生成
0-3 ナラティブと実践研究 NBRの特徴、可能性と限界
0-4 ナラティブと社会 体験の背景にある倫理的要請

第1章 社会的証人――公共性×協働応答性・伝達性
1-1 リフレクティング コンテクストに風を通す
1-2 オープンダイアローグ フィンランドで誕生した実践の展開
1-3 ナラティブ・ベイスト・メディスンとナラティブ・メディスン 医学の知の物語的構造
1-4 協働カウンセリング 複相的な対話過程を生かすカウンセリング実践
1-5 社会構成主義 ナラティヴがつくり出す現実と自己
1-6 ナラティヴ・セラピー 外在化から潜―在へ
1-7 言葉の前の記号過程(セミオーシス) 語り始める前に何が起きるのか?
1-8 多文化理解のナラティブ ズレや境界を越えていく語り

第2章 自己内対話――個別性×協働応答性・伝達性
2-1 ジャネの物語論 「行動の心理学」とその後の展開
2-2 想起(remembering) 環境の探索と意味の生成
2-3 ライフストーリー ライフを聞く/語る対話的研究法
2-4 対話的自己 理論・研究・実践を架橋する
2-5 当事者研究 大切な「物語」を聴く
2-6 フォーク・サイコロジー 日常を生きるひとびとの心理学

第3章 ファンタジー――個別性×物語造形性・形象性
3-1 羅生門的現実 多元的現実を描き出す認識論
3-2 自己物語 語ることで紡がれる〈わたし〉
3-3 神話的世界(イニシエーション) 方法論としての「前近代」
3-4 夢・イメージ表現 もうひとつの私の世界へ
3-5 描画の語り 描線をなぞる
3-6 物語としての箱庭表現 ナラティブと箱庭療法
3-7 遊び 遊びの意味と無意味

第4章 対抗歴史化――公共性×物語造形性・形象性
4-1 オーラルヒストリー 歴史、社会、人生を取り戻す
4-2 供述分析 供述の起源を洗い出す
4-3 ライフヒストリー 個人の証言を公共化する
4-4 伝記・バイオグラフィー 人の一生の語り方、その魅力と困難
4-5 エスノグラフィー 他者を書く、感受し応答しながら
4-6 ナラティヴの権利 ひらかれてある未知の場所で

 第Ⅱ部 ナラティブをより深めるための実践と研究
第5章 ナラティブの基盤
5-1 心理学史のナラティブ 事実の羅列は歴史じゃない!
5-2 神経科学とナラティブ 物語ることの神経基盤
5-3 ナラティブ・エンボディメント 身体と物語の相互形成
5-4 物語理解の発達 ナラティブ・ラーニングの射程
5-5 アイデンティティとジェネラティヴィティ 私が「私」になること・次世代を育てること
5-6 無知の姿勢(Not-knowing) 知識を得ることへ挑戦し続けるために

第6章 ナラティブの実践研究
6-1 ナラティブ・ベイスト・リサーチ 研究という営みを捉え直す
6-2 ナラティブ・プロセス・コーディング・システム(NPCS) 心理療法における語りの分析
6-3 TEAとナラティブ 時間の概念が生み出す可能性
6-4 オートエスノグラフィー 「私」を起点とする研究・実践
6-5 ビジュアル・ナラティヴ イメージの語りと三項関係

第7章 ナラティブの社会実践
7-1 協働的/治療的アセスメント 心理アセスメントにおけるナラティブ・ターン
7-2 臨床看護ナラティヴプラクティス "私"らしい看護実践の意味を見出す
7-3 ナラティブ・コミュニティ(物語共同体) 語りの共同生成と安定の基盤として
7-4 ミュージック・ナラティブ 矯正施設における「大切な音楽」の自己語り
7-5 自助グループ 語り、聴く、野の実践
7-6 自死遺族 死別後のグリーフと意味の探求
7-7 緩和ケア 病を得て紡がれる人生の物語
7-8 戦争の記憶 天災的戦争観という問題

第8章 ナラティブの社会文化的展開
8-1 社会的ドミナント言説 世界を狂気に連れ去る後期近代的な「私」
8-2 ナラティブと情報メディア ネットを支配するもの
8-3 ナラティブとものづくり 「人間らしさ」を活かす新たな思考モード
8-4 ナラティブと身体性 学校現場とアスリート臨床から
8-5 スピリチュアル体験のナラティブ 語りえぬものを語るということ
8-6 夢と映画のナラティブ 夢の映画療法に向けて

 おわりに/ 事項索引/ 人名索引

装幀=加藤光太郎

★執筆者一覧(登場順、所属は初版発行時のもの)
坂中尚哉 香川大学医学部教授【はじめに、3-5】
森岡正芳 立命館大学客員教授/神戸大学名誉教授【0-1、0-2、0-3、0-4、1-7翻訳】
矢原隆行 熊本大学大学院人文社会科学研究部教授【1-1】
斎藤環 つくばダイアローグハウス院長/筑波大学名誉教授【1-2】
岸本寛史 静岡県立総合病院副院長・緩和ケアセンター長【1-3】
能智正博 東京大学教育学研究科教授【1-4】
東村知子 京都教育大学教育学部教授【1-5】
小森康永 愛知県がんセンター非常勤医師【1-6】
ヤーン・ヴァルシナー デンマーク・オールボー大学教授【1-7】
北出慶子 立命館大学言語教育情報研究科教授【1-8】
江口重幸 一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院精神科医師【2-1】
高木光太郎 青山学院大学社会情報学部教授【2-2】
桜井厚 一般社団法人日本ライフストーリー研究所代表理事【2-3】
廣瀬幸市 鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授【2-4】
山本智子 奈良女子大学教育システム研究開発センター協力研究員【2-5】
横山草介 東京都市大学人間科学部准教授【2-6】
大瀧玲子 東京大学大学院教育学研究科講師【3-1】
野田実希 立命館大学総合心理学部准教授【3-2】
田中康裕 京都大学大学院教育学研究科教授【3-3】
豊原響子 島根大学人間科学部講師【3-4】
名取琢自 京都文教大学臨床心理学部教授【3-6】
山本喜晴 京都先端科学大学人文学部教授【3-7】
蘭信三 国際日本文化研究センター客員教授/上智大学名誉教授【4-1】
浜田寿美男 奈良女子大学名誉教授【4-2】
宮﨑浩一 立命館大学OIC総合研究機構専門研究員【4-3】
西平直 上智大学グリーフケア研究所特任教授・副所長/京都大学名誉教授【4-4】
梅村絢美 名古屋大学大学院医学系研究科特任助教【4-5】
安達映子 立正大学社会福祉学部教授【4-6】
サトウタツヤ 学校法人立命館副総長/立命館大学総合心理学部教授【5-1、おわりに】
秋本倫子 東洋英和女学院大学人間社会学部准教授【5-2】
田中彰吾 東海大学文化社会学部教授【5-3】
庄井良信 藤女子大学ウェルビーイング学部特任教授/北海道教育大学名誉教授【5-4】
岡本祐子 広島大学名誉教授/HICP東広島心理臨床研究室代表【5-5】
田崎みどり 長崎純心大学人文学部准教授【5-6】
野村晴夫 大阪大学大学院人間科学研究科教授【6-1】
小泉誠 琉球大学人文社会学部准教授【6-2】
安田裕子 立命館大学総合心理学部教授【6-3】
桂悠介 立命館大学産業社会学部授業担当講師【6-4】
やまだ ようこ 京都大学名誉教授【6-5】
田澤安弘 北星学園大学社会福祉学部教授【7-1】
福田敦子 神戸大学大学院医学系研究科講師【7-2】
川野健治 立命館大学総合心理学部教授【7-3】
松本佳久子 武庫川女子大学音楽学部教授【7-4】
松永大輔 大阪市教育委員会指導部教育活動支援担当登校支援室なごみ相談員【7-5】
川島大輔 中京大学心理学部教授【7-6】
枷場美穂 静岡県立静岡がんセンター緩和医療科主幹【7-7】
中尾知代 同志社大学ジャーナリズム・メディア・アーカイブス研究センター嘱託研究員【7-8】
張彧暋 立命館大学国際関係学部准教授【8-1】
田畑暁生 神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授【8-2】
善本哲夫 立命館大学経営学部教授【8-3】
髙橋幸治 大阪公立大学大学院現代システム科学研究科教授【8-4】
中川吉晴 同志社大学社会学部教授【8-5】
平尾和之 京都文教大学臨床心理学部教授/臨床物語学研究センター長【8-6】