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【公開シンポジウム】「鶴見和子の内発的発展論から『生命(いのち)』を考える」

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公開シンポジウム「鶴見和子の内発的発展論から『生命(いのち)』を考える」

主催:京都文教大学ともいき研究推進センター研究助成「鶴見和子文庫から戦争と環境を考える-共生(ともいき)の思想の発展的継承に向けて」研究会

<基調講演>「いのちの基本は内発と創出―水俣を原点として― 」

講師:中村桂子先生(生命誌研究者、JT生命誌研究館名誉館長)

<ゲストスピーカー>

小林雅子氏(原発賠償京都訴訟京都原告団)
実川悠太氏(認定NPO法人水俣フォーラム理事長)

<司会・コーディネーター>

杉本星子(京都文教大学総合社会学部教授)

日時:2024年11月4日(月・祝)13:00~15:00(開場12:30)
会場:京都文教学園 岡崎キャンパス3号館3階 大島ホール
(京都文教中学・高等学校/京都文教小学校)※入場無料・申し込み不要

【趣旨説明】

比較社会学者の鶴見和子(1918-2006)は西欧型の経済発展を志向する近代化論を批判し、地域固有の資源に基づいた住民主体の持続可能な開発のありかたを考える「内発的発展論」を唱えた。そこには人間と自然との「共生の思想」が込められている。鶴見和子はそれを水俣病問題との関わりのなかで捉え、強い問題意識をもって生涯にわたり考えつづけた。
 
京都文教大学は鶴見和子の蔵書・研究資料を所蔵する「鶴見和子文庫」を有し、この文庫をめぐる共同研究の成果の一部を、2024年3月に『鶴見和子と水俣:共生(ともいき)の思想としての内発的発展論』(藤原書店)として刊行した。戦災、自然災害、環境破壊が大きな問題となっている現在、生命の歴史的なリレーとしての自然・動物・人間のありかたを考えてこられた中村桂子先生をお招きし、福島の原発問題と向き合い裁判を闘っておられる小林雅子さん、水俣病問題に関わり長きにわたり被害者の支援を続けてこられた実川悠太さんを交えて、これからの人間と自然との「共生」への手掛かりを考えたい。

お問い合わせ
京都文教大学 研究支援オフィス  メール:kyoumu2@po.kbu.ac.jp電話:0774-25-2494