地域連携&イベント
「あそびの広場」だより(2025年2月4日更新)
こんにちは。
ぶんきょうサテキャン伏見大手筋 あそびの広場です。
みなさんは、2月2日節分の日に豆まきをされましたか?
むかしから季節の変わり目には、邪気(鬼)が生じると考えられていて、立春の前日(節分)にその邪気を追い払い無病息災を願うのだそうです。
穀物には邪気を払う力があるとされ、豆には魔目(まめ・鬼の目という意味)・魔滅(魔物を滅するという意味)のごろ合わせの意味もあるようです。
まず家中の窓や戸を開け、玄関から一番遠い部屋から順に「鬼は外」と言いながら窓や戸の外に向かって豆を投げ、外に出た鬼が戻らないようにすぐに閉めます。
最後に玄関から豆をまいてすぐに閉めてから、「福は内」と言いながら家の中に向かって豆を投げるのだそうです(所説あり)。
でも、追い出された鬼はどこに行ってしまうのでしょうか?
ちょっと気になりませんか?
一般には「鬼は~外、福は~内」と唱えますが、地域によっては「福は~内、鬼も~内」と唱えるところもありますよね。
個人的には後者に惹かれてしまいます。
鬼はすべて悪と決めつけて排除する対象ではなく、神仏の力によって改心させることで、逆にその強い力で善い行いをしてもらうようにと願うところが日本的で温かいなぁ~と思うのです。
節分で追い出された鬼を呼び込んで改心させるお寺や神社の祭事を扱ったドキュメンタリーを観ていて自然と涙がこぼれました。関わる人たちが皆とても真摯で温かく、清々しい表情をされていたのです。
このような行事を、毎年家族で味わいながら育っていくことは子ども達にとって、大切な宝物のように思えました。
また、鬼は人の心の中にも棲んでいて、節分の豆まきによって心の中の鬼を沈め、暴れないようにするという考え方もあるようです。節分は自分の邪心(鬼)に気づき向き合うための日でもあるというのです。
自分の中に棲みついている鬼にも理解を示し、慰めて悪さをしないようにと願いつつ、いつか自然と出ていってもらえるといいですよね。