地域連携&イベント

「あそびの広場」だより(2024年8月28日更新)

 こんにちは。ぶんきょうサテキャン伏見大手筋、あそびの広場です。
今年の夏は猛暑でしたね。
お盆があけて、少しだけ涼しくなってきたように思います。
毎年毎年どんどん暑くなっていますが、皆さん体調など崩されなかったでしょうか。

さて、先日おでかけした時のお話です。
私が電車で座っている時に、前に妊婦さんが立ちました。
席をお譲りすると、その方は大変恐縮しながら座ってくださいました。
その初々しい姿に、ずーっと昔、私自身が妊婦だった頃のことを思い出しました。

その時、私は彼女と同じように電車に乗り、妊婦マークに気付いた男性が席を譲ってくださいました。
席を譲られるという体験が初めてだったのでドギマギしながら、でもそうやって想いをかけていただいたことがとても嬉しくて幸せで、お礼を言って座らせていただきました。
この方は私に席を譲ってくださり、またお腹のこの子に席を譲ってくださったのだと思うと、お腹の子どもが社会の中で大切にしてもらった気がして、私自身も一層この子をしっかり育てていかなければならないなと感じました。

そして子どもが産まれ、まだ1歳前後の息子と2人で、新幹線に乗った時のことです。
いつ泣くかもしれない、いつぐずるかもしれない、おもちゃやお菓子で機嫌をとりながら、何かあればすぐにデッキに出れるように...。
そんな緊張感が伝わったのでしょうか、隣りに座っていた年配の女性が降り際に、自分のハンドバックにつけていたクマのマスコット人形をとり、私に差し出してくださいました。

「なんにもしてあげられないけど、良かったらお子さんに!子育てがんばってね!」
そして颯爽と降りていかれました。
この時も私は涙が出るほど嬉しかった。
たったひとりで頑張っていた気になっていたけど、見ていてくれる人がいるんだ。応援してくれている人がいるんだ。
小さなクマに託された彼女からのエール。
今も子どものおもちゃ箱の中にいて、たまに見ては、その時のことを思い出します。

ネットの世界では、「妊婦様」とか「子持ち様」とか言われたり、子どもうるさい勘弁してとか、好きで産んだんだろとか、いろんなことを言う人がいて、その心無い言葉たちにやられそうになる時もあるのだけれど、
でもちょっと見回せば、子どもが泣きださないか親以上にハラハラ見ているおばさんがいたり、子どもの仕草に目を細めるおじいさんがいたり、たくさんの荷物をすっと運んでくれる学生さんがいたり、
世の中捨てたもんじゃないよなって思うことも、結構あったりするものです。
昔、子どもは社会で育てるものでした。
だから子どものために、善意は遠慮なく受け取って、子どももママも皆に大切にしてもらったらいいなと思っています。
そしていつか子育てが落ち着いて少し余裕が出てきた時には、してもらったいろんなことを次の世代のママたちに返していけたらいいなぁと思っています。

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