本文へ移動

Topics 2024 2024年度ニュース・プレスリリース一覧

龍谷大学中森孝文先生をお迎えし、「キックオフシンポジウム」を開催(アーカイブ動画あり)

1.png

2024年10月31日(木)、京都文教大学にて「ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム キックオフシンポジウム」を開催いたしました。本シンポジウムには、本学の教職員や学生、龍谷大学や琉球大学の本プログラム関係者、さらに地域の企業や団体関係者の方々が参加され、会場とオンライン参加を合わせて約100名の参加者が集まり、大盛況のうちに幕を閉じました。

今回のシンポジウムは、2025年4月より本格稼働を予定している「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」に先立ち、プログラムの概要とこれまでの取り組みを紹介する目的で実施されました。このプログラムは、臨床心理学の知見を活用して社会課題解決に取り組む人材を養成することを目的としています。



アーカイブ配信

当日の様子を録画したアーカイブ配信については、下記よりご確認ください。
https://youtu.be/ePH_nPg7ZOY




シンポジウムのハイライト

IMG_4788 (1).JPG


冒頭に森学長より本プログラムへの期待をお話いただき、その後の濱野清志研究科長より本プログラムの概要及びこれまでの本学の動きをご説明いただきました。


続いて、龍谷大学大学院政策学研究科長
中森孝文先生をゲストに迎え、基調講演「ビジネスと心理学って似てるのでは?」が行われました。ビジネスで重視される効率性や合理性の背後にある心理的価値の重要性が語られ、経済合理性を重視するビジネスにおいて、機能的価値とともに、持つ喜びや買う楽しさなどの「意味的価値」が重要であることが強調されました。また、企業での心理的安全性がワークエンゲージメント向上に必要不可欠であることも具体的な企業の事例をもとにわかりやすく語っていただきました。人の心に着目する点でビジネスと心理学が共通していることが語られ、参加者からは「大変わかりやすく勉強になった」との声が多数寄せられました。

終盤には「ソーシャル・イノベーション×臨床心理」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、中森孝文先生、濱野清志研究科長、中島恵子所長(産業メンタルヘルス研究所)が登壇し、大橋良枝教授が進行を務めました。パネルディスカッションでは、「臨床心理学の心理的アプローチが社会課題の解決にどのように貢献できるか」や「メンタルヘルスや心理的安全性の課題に臨床心理学的知見がどのように役立つか」といったテーマで、臨床心理学の視点からのソーシャルイノベーションへのアプローチについて熱い議論が交わされました​。

参加者からは、本シンポジウムへの満足とともに、2025年度より開始する「ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」に対する期待の声が多く寄せられました。以下は、アンケートで多く感想が集まったテーマをまとめております。

  • 機能的価値と意味的価値に関する考えが深まったという声が多く、単に商品を購入するだけでなく、購入に喜びを感じる「意味的価値」の重要性に気づかされ、心理学がこうした価値観や人間の感情に寄り添い、企業の提供する商品やサービスに新たな意味をもたらす可能性について考えが深まりました。
  • 心理的安全性の必要性について共感する声が多く、心理学の知見が、組織内での安心感を育み、働きやすい環境を支える要素として機能する点に多くの参加者が関心を示しました。
  • 3大学の連携による学際的アプローチの意義を実感し、「ビジネスと心理学の融合が社会課題解決に貢献できる」というプログラムの趣旨に共感が広がりました。心理学的な視点を加えることで、社会課題に対する新たな視座を提供し、持続可能なソーシャルイノベーションの推進に期待が寄せられています。


IMG_4793.JPG

IMG_1737.jpg

今後も本プログラムにおける様々な取り組みについて発信いたします。
今後の展開にご期待ください。


「大学連携型ソーシャルイノベーション人材養成プログラム」のご紹介

龍谷大学大学院政策学研究科、琉球大学大学院地域共創研究科、そして京都文教大学大学院の3大学院が連携し、次世代のソーシャルイノベーション人材を育成するためのプログラムです。このプログラムでは、社会課題を多面的な視点から分析する力や、異なる領域の知見を統合し新たな価値を創出する力を養います。持続可能な社会の発展に貢献できる人材を育成することを目指し、臨床心理学の知見を活かしながら、社会課題解決に向けたイノベーションのプロセスやデザインを描けるイノベーション人材、そしてそのイノベーション人材を支援する心理専門家を育てていきます。

公式ホームページ:https://www.kbu.ac.jp/kbu/siprg/index.html

2024-10-08 11.03の画像.jpg