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【実施報告】2025年6月4日開催「セラピストのコミュニケーション能力を養うためのワークショップVol.11」

臨床物語学研究センターでは劇作家で本学客員教授の平田オリザ先生を今年もお招きし、「セラピストのコミュニケーション能力を養うためのワークショップ Vol.11」を同唱館で6月4日に実施しました。


本学臨床心理学研究科の大学院博士前期の1年次生が実際にワークショップを体験し、来場者がその様子を見学する恒例のプログラムです。

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自己開示や他者との共通点を探り合うワークや身体を使ったワークそして寸劇のセリフを通して対話の文脈を考えるワークなどを体験し、対人援助職を目指すうえで、様々な文脈を意識して人と関わっていくことの重要性を学ぶことができました。

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平尾和之センター長との対談では、多様な役割を演じ分けて生きる社会において「他の仮面を被れなくなったり、特定の仮面だけを被り続けることの生きにくさ」について触れられました。また今年の4月から青森県立美術館の館長を務められていることに関連して、特に子どもや若者にとっての美術館や劇場といったサードブレイスの役割、複数のコミュニティに所属することの大切さ、分断ではなく多様な人々がいくつもの文脈でつながれるような地域社会のあり方について平田先生の見解をお話しいただきました。

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この日は77名の参加者となり、参加した大学院生からも心理療法を学ぶことに通じる様々な気づきが得られたという感想が述べられました。当日の内容は臨床物語学研究センターのYouTubeチャンネルで公開予定です。