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【実施報告】2022/11/15開催「物語と音楽-子どもの目で物語の世界に入る-」

演目   ミニ・オペレッタ  「スイミー」
出演者  オペラ歌手:小林久美子先生
     ピアノ  :三屋彩香先生
参加協力 近隣幼稚園(4歳クラス、5歳クラス)
     京都文教大学「保育内容 表現A/B」受講生

 物語を味わうことは、物語を体験する者の内的な作業でもありますが、しかし子どもの時代は、物語そのものの世界に、いっしょにいる仲間と共に生きることを楽しめる、そんな貴重な発達段階でもあります。
 「物語と音楽-子どもの目で物語の世界に入る-」では、夢中になって物語に入る子どもの姿を通して、「子どもと物語とは」というテーマで考えるひとつの視点になることを願い開催しました。会場では、参加協力学生63名 園児38名 学生や教職員の参加者30名程度、全体で130名を超える多くの方にご参加いただきました。

名称未設定 1.jpg 園児たちが入場し、大学生の交流が始まります。幼児たちは、大学生と一緒に赤い魚を自分の好きなように、模様を描いたり、目をつけたりして完成させ、大きなパネルに貼り付け海の世界を彩りました。

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 会場の準備が整ったところで、いよいよ音楽劇「スイミー」が始まります。歌とピアノが鳴り響く中で、小さな赤い魚とスイミーとブルドーザーみたいなおおきな魚が登場。クライマックスで、子どもたちが作ったお魚の掲示物が合体して、大きなお魚よりももっと大きいお魚になったとき、子どもたちから、大きな歓声があがり、そして大きなお魚を追い出した時には、自然と拍手が起こりました。

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 スイミーのオペレッタのあと、大学生とフロアの方々と一緒に、ミニシンポジウムを行いました。「物語の中で人は何かになりながら、安全に遊ぶことができる」ということをテーマとして、出演者から実体験として物語の中で生きることについて語られ、フロアからも、物語の中を生きることは、未来を夢見たりすることとつながるのではないかというコメントもあり、子どもと物語について、感想や意見の共有がおこなわれ、会を閉じました。(報告者:堀内 詩子)

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