● 2020/11/12 『平田オリザ先生特別公開授業』 講師：平田オリザ先生
本学客員教授である劇作家・演出家の平田オリザ先生には、「現代臨床心理学特演」の授業をご担当いただいておりました。
受講生は、平田オリザ先生のご指導の下、物語の構造を学び、場所・背景・問題の設定、登場人物・プロット・エピソードの考案、台詞の執筆を、2グループに分かれて行いました。それぞれの意見を摺り合わせ、ゼロから物語を創造する過程のなかで、他者への共感や問題を抱えることの大切さを学びました。
授業最終日の公開授業では、本学学生・教職員を観客としてお招きし、受講生が創作劇の発表をおこない、平田オリザ先生にご指導をいただきました。
世界の国々では、幼少期から青年期に至るまで演劇が教育の中に組み込まれ、演劇を通して他者の立場に立つことや自分の意見を伝える大切さを学んでいるそうです。平田オリザ先生は公開授業のなかで、「個が重視される近代の枠組みに囚われすぎるのでは無く、社会という構造に生かされていることを学ぶことが大切」と述べられています。他者や社会と出会っていく中で、どのように物語が生まれ、展開していくのかが感じられる授業でした。(学生スタッフ：花本和真)