● 【実施報告】 2018/6/20 『セラピストのコミュニケーション能力を養うためのワークショップⅤ』
本学の客員教授を務めておられる劇作家・演出家の平田オリザ先生による「セラピストのコミュニケーション能力を養うためのワークショップ5」が今年も臨床物語学研究センターの主催で6月20日に本学同唱館で実施されました。
本学臨床心理学研究科の大学院生30名を対象としたワークショップの様子を、聴講者約50名が見学しました。
共通点をもとにグループ分けをするワークや身体を使って他者と協働していくワークを経て、キャッチボールや大縄飛びの動作を演じて「集団でのイメージの共有」を体験したり、短い脚本を使った寸劇を通して「文脈(コンテクスト)」の変化や伝え方を考えていくワークなどを行いました。
自らの習慣や思い込み、あるいは文化的背景により、つい他者との「差異」への想像力を欠いたコミュニケーションを行ってしまうことは、心理臨床家を目指す学生だけでなく一般の我々にとっても意識して注意するべき点であり、そうしたことを演劇的手法を通して体感的に気づかされます。随所で受講生にさまざまな問いを投げかけながら次々と興味深いワークを展開される平田オリザ先生との3時間は大学院生たちにとっても貴重な体験となりました。
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