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【実施報告】2017/1/18『歌舞伎と日本的精神性』

1月18日、 歌舞伎俳優で本学客員教授を務めておられる中村獅童氏をお招きし、歌舞伎における「日本的精神性」のあり方や、俳優という仕事との向き合い方などについて、センター長の秋田巌先生と対談していただきました。

日々の芸能活動を支えてくれるご家族との関わり、特に亡きご母堂の存在について語っていただき、幼少期から教育の一環としてさまざまな種類の演劇や芝居を見せてもらったことで、「今思えば、表現には垣根がないということを教わったのだと思う」と、歌舞伎に留まらず様々な分野に挑戦していく獅童氏の原点を述懐していただきました。

 そして歌舞伎において大切にしている精神性とは何でしょうかとの問いに、「舞台の上は神棚だと思っている」と答えられ、演じる前に先祖・先達の存在を想い、祈りを捧げることで、自分たちが守られていることを実感し、自分の力だけでないエネルギーを感謝の気持ちとともに受け取っていると述べられました。

また獅童氏はNHK教育テレビでの仕事が縁で絵本『あらしのよるに』と出会い、この歌舞伎版の上演を長年熱望され、一昨年に初演が実現し好評を博しておられます。こうした取り組みにおいては特に若い世代にも歌舞伎に触れて欲しいという強い想いが込められており、本学学生へのメッセージとして「どうかあきらめないで夢を持ち、実現してほしい」と仰っていただきました。

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  京都文教 大学生用 

 

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