● 【実施報告】2015/07/15 シリーズ【トップアスリートの心と体】第2回
2015年7月15日(水)、臨床物語学研究センター主催【トップアスリートの心と体】第2回を実施しました。
ゲストにはプロ野球界における伝説的投手で、現在は野球解説者をされている江夏豊氏をお招きしました。
江夏氏が昭和43年にシーズン連続奪三振記録を達成したときの動画を冒頭に紹介し、その他にもさまざまな偉業を達成したことについて、(江夏氏の大ファンであることを隠すことなく)対談した秋田巌教授は、その強い精神力の源泉がどこからきているのか等、少年期からの素朴な疑問を投げかけました。
意外にも江夏氏が本格的に野球に取り組んだのは高校時代からだそうですが、なにより一番は野球が好きという気持ちがあったこと、そしてあらゆる状況や環境を把握し、最良のパフォーマンスで対応できるように心がけてきたことが、良い成績につながっていったのではと語られました。
また、同時代にしのぎを削ってきた長嶋茂雄氏と王貞治氏についても触れられました。長嶋氏は打てるときと打てないときが予測できない打者であり、そのぶん打たれたときもあまり悔しくはなく、逆に王氏に打たれた場合は、それはピッチングの側に何らかの原因や問題があったからこそ悔しく思ったとのことで、その対照的な印象を語っておられました。
その他、剣豪のような瞬間的な判断力と身体動作についての話や、メジャーリーグへの挑戦において感じたことなど、会場につめかけた往年の野球ファンのみならず、現役時代を知らない学生さんも含めて約200名の来場者は、江夏氏の語る野球人生の一端に触れることができました。
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