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【実施報告】2011/10/30 『日本の心理療法ー自我編ー「非西欧的<わたくし>をめぐって」』

【シンポジウム】

  • 小川佳世子(歌人・能研究者・京都造形芸術大学非常勤講師)
    「能のなかの〈わたし〉」
  • 手嶋英貴(京都文教大学准教授)
    「『自己』概念の東方伝播:印欧語文化圏からの旅人として仏教を見る」
  • 常味裕司(ウード奏者)
    「アラブの音楽を通して見えてくるもの」~トーク&ウード演奏~
  • 加須屋明子(京都市立芸術大学准教授)
    「ポーランドと非・西欧をめぐって~視覚芸術を中心に」
  • 清源友香奈(京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士後期課程)
    「和太鼓演奏における"私性(わたくしせい)"―非我と無我を経て―」

司会:秋田巌(京都文教大学人間学研究所所長)

日時:2011年10月30日(日)13:00-18:00
会場:京都文教大学 弘誓館 G102教室

 「欧米の理論だけでなく、日本で育った心理療法や技法に関する議論を深めること」という問題意識のもとで行う一連のシンポジウムにおいて、今回は「非・西欧的な自我」をテーマとしたイベントを実施しました。小川佳世子先生(京都造形芸術大学非常勤講師)からは「能のなかの〈わたし〉」、手嶋英貴先生(本学現代社会学科准教授)からは「『自己』概念の東方伝播:印欧語文化圏からの旅人として仏教を見る」、加須屋明子先生(京都市立芸術大学准教授)からは「ポーランドと非・西欧をめぐって~視覚芸術を中心に」、清源友香奈さん(本学大学院臨床心理学研究科博士後期課程)からは「和太鼓演奏における"私性(わたくしせい)"―非我と無我を経て―」と題した講演をいただき、そしてアラブの古楽器「ウード」の世界的演奏者である常味裕司さんより、アラブ音楽を日本人として追求していくなかで感じてきたことについてのお話をしていただきました。そしてウードの生演奏を披露していただき、独特の音階をもつウードの音色に参加者は魅了されました。