行事案内と実施報告

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人間学研究所公開シンポジウム「日本発アニメ・マンガ文化のゆくえ」実施報告

 1月13日に、本学元教授の白石さや先生(東京大学名誉教授、岡崎女子大学教授)をお招きし、「日本発アニメ・マンガ文化のゆくえ」と題した公開シンポジウムをキャンパスプラザ京都第2講習室にて行いました。会に先立って人間学研究所所長である平岡聡学長から白石先生のご紹介をいただき、かつての同僚である本学の先生方も多数お越しになられ、白石先生との旧交を温める機会ともなりました。

白石先生からはグローバル化にともなうアジアや欧米における日本のマンガ・アニメの流通構造や、マンガのコマ割りなどの特性を理解するためのリテラシー習得の問題、そして愛好者のネットワークづくりをめぐる諸相を様々な事例からご紹介いただきました。そして個々のファンが国境を越えて作り上げてきたグローバルなポピュラーカルチャーとしての日本アニメ・マンガが、やがてその価値を認めた国家によって国民的所有権が主張され、新たな産業として見いだされていくという論点を提示いただきました。

 第2部の座談会では、コーディネーターの名取琢自先生(臨床心理学科)の司会により、高度に洗練されつつある日本アニメの事例のひとつとして、本学が位置する宇治にもゆかりの深いアニメ『響け!ユーフォニアム』を中心に取り上げました。同作品の専門家として夷(えびす)氏(本学地域協働研究教育センター客員研究員)による作品概説をいただき、それをふまえて小林康正先生(総合社会学科)からはご専門の「名付けの世相史」から同作品を捉えることでうかがえる作品世界の豊潤さ、また山崎晶先生(総合社会学科)は近年のソーシャル・ネットワークの隆盛に伴うアニメファンの交流や文化創造のあり方の変容について解説をいただき、白石先生のされてきた調査研究と呼応するかたちで、同作品を通してうかがえる日本アニメの現状や未来像が語られました。

 予定座席数を上回る約50名の来場者の方々からも熱心な質問が多数あがり、盛況のうちに終わりました。

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2017年度公開イベント「日本発アニメ・マンガ文化のゆくえ」実施のお知らせ

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2017年度人間学研究所公開イベント「日本発アニメ・マンガ文化のゆくえ」

第一部

講演「日本発マンガ・アニメ文化のゆくえ-文化人類学的視点より」

講師:白石さや先生(東京大学名誉教授、岡崎女子大学子ども教育学部教授)

第二部

座談会「『響け!ユーフォニアム』にみる日本アニメのクオリティと牽引力」

パネリスト

白石さや先生

小林康正(京都文教大学総合社会学部教授)

片山明久(京都文教大学総合社会学部准教授)

山崎晶(京都文教大学総合社会学部准教授)

コーディネーター 名取琢自(京都文教大学臨床心理学部教授)

あいさつ 平岡聡(京都文教大学学長・人間学研究所所長)

日時:2018年1月13日(土)17:00-19:30

会場:キャンパスプラザ京都 6階 第2講習室

お問い合わせ:京都文教大学人間学研究所

メール:human@po.kbu.ac.jp 電話:0774-25-2494(研究支援オフィス)

 本学が開学した約20年前、アニメの世界では『新世紀エヴァンゲリオン』が画期的な作品として人気を博していました。またIT技術の進歩やグローバル化の流れが加速し、日本発のアニメやマンガの国際的な影響力を私たちが改めて認識する時代の始まりでもありました。

今回は、国境を越えていく日本アニメ・マンガのあり方を追い続け、また同時に海外で創られるマンガやアニメについても強い関心をお持ちの白石さや先生をお招きし、文化人類学の知見から捉えた日本のマンガ・アニメ文化の展開やその可能性についてお話いただきます。

そしてこの20年の間にさらなる発展をとげた日本のアニメーション作品の一例として、本学が位置する宇治が舞台となった人気アニメ『響け!ユーフォニアム』(京都アニメーション社制作)を取り上げ、マンガ・アニメを媒介とする文化事象やその影響力について「感性・写実・牽引力」といったキーワードを手がかりに、フリートークの時間を設けます。ぜひご参加ください。

京都文教大学地域協働研究教育センターとの共催シンポジウム「『アニメ聖地巡礼』の意味を考える-『響け!ユーフォニアム』への人間学的アプローチ」のお知らせ

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地元・宇治を舞台に、吹奏楽に青春をかける高校生を描いた人気アニメ『響け!ユーフォニアム』を主旋律<テーマ>としながら、観光学・社会学・心理学・メディア論といった多彩な観点から、「アニメ聖地巡礼」と呼ばれる現象をめぐって響き合う多様な「まなざし」や「想い」を捉え、その可能性を考えます。

◆本シンポジウム後、同大学「サロン・ド・パドマ」にて13:30~17:30にわたり「響け!みんなのお楽しみ会」が開催されます。

共催 京都文教大学人間学研究所 京都文教大学地域協働研究教育センター

公開シンポジウム「『アニメ聖地巡礼』の意味を考える-『響け!ユーフォニアム』への人間学的アプローチ」

日時:2017年2月12日(日)11:00-12:30

会場:京都文教大学 14号館14101教室

基調講演

片山明久(京都文教大学総合社会学部准教授)

「『聖地巡礼』の意味を考える-観光社会学から見た『響け!ユーフォニアム』巡礼」

報告1 名取琢自(京都文教大学臨床心理学部教授)

「心理学から見た『響け!ユーフォニアム』の魅力」

報告2 山崎晶(京都文教大学総合社会学部准教授)

「『聖地巡礼』のメディア論的意味-ライブ文化としての『聖地巡礼』」

司会:小林康正(京都文教大学人間学研究所所長)

入場無料・申し込み不要

お問い合わせ先:京都文教大学人間学研究所

電話:0774-25-2494 メール:human@po.kbu.ac.jp

人間学研究所開設20周年記念公開イベント「学際的研究の魅力と課題」実施報告


 キャンパスプラザ京都にて人間学研究所開設20周年記念公開イベント「学際的研究の魅力と課題」を実施いたしました。
 最初に所長の小林康正先生による基調講演があり、20年間の取り組みを振り返る記念誌制作を通して得られた所感を述べられ、「人間学部」として始まった本学の研究環境は、すなわち「ともいきの学」としての人間学を目指しており、異なる領域の研究が協働することで得られる価値の再発見や共有の場として人間学研究所を位置づけ、その果たした役割や課題についてお話いただきました。
 今年度の所員を担当されている山崎晶先生(総合社会学科)からは、教職員にご協力いただいた「共同研究のあり方に関するアンケート」の集計結果を報告いただき、現状や今後の課題について共有していただきました。また同じく所員として名取琢自先生(臨床心理学科)からは日本神話の『古事記』を題材に、独神(ひとりがみ)の時代を経て、男女の関係性から新たな神が生まれる話をなぞらえて、学際的共同研究を育んでいくことの魅力や意義についてお話をいただきました。
 そして創立当時、本学の助手として研究所の運営に深く関わっておられたトム・ギル先生(明治学院大学)と中山紀子先生(中部大学)にもご登壇いただきました。ギル先生からは、初代所長のベフ・ハルミ先生をはじめとする両学科の先生方との共同研究が展開された、初期の研究所の様子をユーモアを交えて回想いただき、中山先生からは中部大学における共同研究活性化に向けた新たな取り組みや研究支援体制についての報告をしていただきました。
 その他、研究所が行ってきた過去の多彩な催しを紹介しつつ、学術イベントの広報活動をいかに工夫するかについての事例紹介を研究支援課員立石がさせていただきました。
 会場には学内外から52名の参加者があり、元教員の先生方にもお越しいただくなど、20年の節目にふさわしい催しとなりました。

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京都文教大学人間学研究所開設20周年記念公開イベントのお知らせ

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【趣旨説明】

1996年の京都文教大学開学と同時に発足した人間学研究所は、本学教員や学外の研究者との学際的共同研究を推進し、また時々の所長の構想による独自の研究活動や公開イベントを数多く実施してきました。領域にとらわれない自由な発想に基づいたさまざまな活動を通して、人間学研究所は微力ながらも地域住民や学生、また研究者の方々との知的交流の場を提供する試みを続けてきました。このたび20周年を迎えるにあたり、これまでの取り組みを振り返り、今後における学際的研究の可能性について共有できる機会を設けたいと考えています。

日時:2016年10月1日(土) 15:00-17:00(予定)

会場:キャンパスプラザ京都 2階ホール

入場無料・申し込み不要・飲み物付き

来場者の方への配布物:記念冊子『人間学研究所20年小史(仮題)』

<プログラム>

(1)基調講演「人間学研究所20年回顧」

   小林康正(本学総合社会学部教授・人間学研究所所長)

(2)フリートーク・セッション「学際的研究の魅力と課題」

  *「共同研究のあり方に関する教職員アンケート」の報告と分析

  *フリートーク・セッション「共同研究はいかに可能か?-構想と課題」

  *歴代所長によるスピーチ

  *歴代所長によるビデオ・メッセージ披露(予定)

<登壇者>

   小林康正

   名取琢自(本学臨床心理学部教授・人間学研究所所員)

   山崎 晶(本学総合社会学部准教授・人間学研究所所員)

(3)プチ・セミナー「学術イベントをめぐる広報×デザイン×アイデア創出を探求する:人間学研究所のイベント事例をふりかえりつつ」

  担当:立石尚史(本学事務局研究支援課職員)

本イベントの公式チラシは以下のリンクよりご確認できます。

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