お盆を過ぎて尚、残暑厳しい中、食物栄養学科教員が担当する「教員免許状更新講習:食育の重要性と
実践力を高める取り組み方」が開かれました。
午前中一時間目の講義は、食育基本法の話から始まり、子ども達の食生活の問題と身体と心の
健康との関連、学校現場の食育の必要性などの話の後に、授業で使える食育教材例の紹介が
ありました。
五感で食育の教材例:紙コップの中に入っている食品なはに?(嗅覚)
:紙筒の中の食品は何でしょう?(聴覚)
二時間目は、食の安全・安心の視点からの講義。 食品の放射線汚染、食品添加物、遺伝子
組み換え、食品表示の説明と、甘味料をテーマとした食育の実践例の紹介がありました。
午後からは、「バランスの良いおいしい食事」を演習を交えながら学んでいただきました。
まず最初に、実物大の料理カードをつかって、各自が1日の食事を組み立てます。 そして、
「バランスガイド」の使い方の講義。 その後、最初に選らんだ料理カードをバランスガイドに
あてはめて、自分で選らんだ食事のバランスを点検しました。
後半は、実際に食事を作る際に、栄養と並んでとても大切な「おいしさ」の話です。
まずは、三種類のゼリーの食べ比べです。 同じ砂糖の量でも固さが違ったり、塩をほんの
少し加えることで、甘さの感じ方が全く違うことを体験していただきました。 こんな簡単
な実習で、「おいしさ」にはいろんな要素が関わっていることにきづくことができます。
その後、おいしさに関わる要素として、心理的、生理的、環境的側面といった「食べる人の
状態」と味、香り、温度、食感、外観や音など「食べ物の状態」についての説明がありました。
食育を行っていく際の「視点の引き出し」を増やしていただけたことと思います。
最後はトランプ仕立ての「バランスカード」で七並べなどのゲームをして、楽しく食育を体験し
ていただきました。
本日の講習会を明日からの教育実践に生かしていただければ大変嬉しいです。
【食物栄養学科】
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