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教員免許状更新講習が開催されました
8月21日(土)ぶんきょうサテキャン宇治橋通りでは教員免許状更新講習「宇治の文化と文学」が開催されました。
平成19年6月の教育職員免許法改正により、平成21年度から教員免許更新制度が新しく導入されたことを受け、今年度より京都文教大学・京都文教短期大学では教員免状更新講習を実施しています。今年は槇島の宇治キャンパスとぶんきょうサテキャン宇治橋通りを会場に、12の講習プログラムを開講しました。
この日の講師は、京都文教短期大学の千古利恵子先生。幼稚園から高校までの先生17名が受講されました。
千古先生の専門は和歌などを中心とした日本文学です。日頃よく耳にする「伝統と文化の尊重」をキーワードに「文化」とは何かというところからスタートしました。千古先生自身高校で教師を務められていた経験から学校で教える立場からのお話しも多くあり、受講した先生がたも大きく頷きながら話を聴かれていました。
さて、授業はテーマである「宇治の文化と文学」の話へ。宇治十帖にも登場する「橋姫」。橋姫は平家物語の中にも描かれており、その中では恋のライバルを呪い殺す恐ろしい女の人という描き方がされています。これが橋姫のイメージを決定付けるものだと言われています。しかし、それが本当の橋姫の姿なのか?近年発見された東京国立博物館蔵「橋姫物語」によると愛する人をひたすら待ち続けるやさしい女として橋姫は登場します。この2つの話から語り継がれていく話はその時代背景や現在一般的に目にする資料やその知名度によっても左右されるようです。
橋姫の話以外にも百人一首にも選ばれている宇治が舞台の和歌の紹介。
また、宇治川でも行われている「鵜飼」を詠んだ和歌の紹介へと進みます。現在鵜飼を行っている地域は日本で12ヵ所だけですが、日本書紀や万代和歌集などには鵜飼の歌が多く登場します。それらによると現在ではすっかり途絶えてしまった地域で行われていた鵜飼を詠んだものも多くあります。昔の鵜飼と今の鵜飼の違いについて、フィールドリサーチオフィスの職員で鵜匠である私(江﨑洋子)が現代行われている鵜飼について少しお話しさせていただきました。
お昼休憩をはさみ午後からは実際に鵜飼を行っている宇治川へ出かけました。まず宇治市観光センターで私の先輩でもある鵜匠の澤木万理子さん(宇治市観光協会職員)から実際鵜飼をするなかでの苦労や喜び、現在行っている「観光鵜飼」としての点からお話しをしていただき、一同は鵜が生活している鵜小屋へ。エサやりの様子を見学していただき、最後は宇治川遊覧船に乗船、川の上から和歌の舞台でもある宇治の地を見ていただきました。
サテキャンに戻り、千古先生からまとめの話をしていただきました。そこで登場したのが宇治橋通り商店街にお店を構えるパン屋さん「パンのタマキ」の商品「茶壺」。宇治茶を練り込んだ生地で作ったパンの中に抹茶味の羽二重餅が入っている商品です。現代風にアレンジされた伝統文化のひとつとして紹介しみんなで試食しました。
受講された先生方は、最後の1時間を使い、今日の授業を受け「伝えるべき伝統や文化はどのようなものか?伝統文化の継承のためにはどんな課題があるか」などの点からレポートを書き、本日の講習は終了しました。
遠くからお越しの先生もおられ、講義の内容に興味があってどうしてもこのプログラムを受講したかった、という声を頂きました。
私自身も少しお話しさせていただきましたが、千古先生、澤木鵜匠と話の棲み分けなども必要で難しかったですが良い経験をさせていただきました。
受講いただいた先生方、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。またご協力いただいた宇治市観光協会さん、澤木さん、宇治川観光通船さんありがとうございました。
江﨑(記)
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